変形性膝関節症の方へ推奨する、室内の運動をご紹介します。
■四頭筋訓練
大腿四頭筋はひざ関節への負荷を和らげる、クッションのような役割があります。そのため、大腿四頭筋のトレーニングは、変形性膝関節症の方にとってとても重要です。
■ハムストリングスのトレーニング
ハムストリングスとは、太もも裏側にある大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋の3つの筋肉の総称です。ハムストリングスは膝の曲げ伸ばしを可能にする筋肉です。この筋肉が衰えてしまうと、膝の曲げ伸ばしがしにくくなり、さまざまな動作に支障が出る可能性があるため、日頃から鍛えておきましょう。
■タオルギャザー
足の裏は全身のバランスを保つ部位です。足の裏が不安定だと、ひざ関節への負担も増えてしまいます。タオルギャザーは足の指を動かすことで足裏を鍛え、立位時や歩行時のバランス向上を目指します。
足裏を鍛えるタオルギャザー運動

ひざが直角になるよう
座りましょう
- ①椅子に座り、足の下にタオルを敷く
- ②足の指を使ってタオルを手前にたぐり寄せる
- ③5回やったら反対の足も
■運動のし過ぎには要注意
適度な運動療法は、変形性膝関節症にとってとても大切ですが、膝に負担をかけすぎるような運動はやめてください。
例えば長時間の歩行(1日5000歩以内が望ましいです)やスクワット動作(しゃがみこみのような動作)のように過度に膝を曲げ伸ばしすること、また重量物を持って運搬することや、階段昇降、正座やあぐら、坂道などは負担がかかりますので、避けるようにしましょう。